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明治時代からの相撲が好きです。

新弟子検査

昭和35年サンデー毎日別冊秋場所号より。

生きている相撲史は元力士の落語家三遊亭円窓。これまた大きかった五代目円生の実弟

インタビューで明治42年当時の新弟子検査の様子を語っている。かなりいい加減なもので廻し姿で国技館へ行き土俵上にいる天秤棒を担いだ力士が廻しを引っ掛けて目方を測った。年齢より数字が多ければ合格という大雑把なもので、立ち合いの親方が年齢、名前、部屋を聞いただけらしい。円窓は20歳で24貫。当時新弟子検査の受けた力士は80人程とか。

明治44年の新橋倶楽部事件の際にも梅の花の付け人だった関係で下っ端ながら親方に嘘をつき駆けつけ世話を焼いていたらしい。梅の花は大工上がりのため床をはがして土俵築きに活躍、鶴渡は八百屋出身で買い出しで活躍とか。明治の相撲史の裏面として貴重。