himatom

明治時代からの相撲が好きです。

2021-10-01から1ヶ月間の記事一覧

怪しい金勘定

昔から相撲界は丼勘定の世界。細かいことを考えず湯水のように入った金を豪快に使ってこそ一流力士の条件だともいわれる。明治大正でも太刀山・大錦・男女ノ川あたりはコメのキレが悪かった(=金払いが悪い)と後世語られることも。栃木山も大正時代に200円…

昭和20年夏場所の映像?

相撲協会は昭和14年に協会映画部が設立され取組や協会の催事の撮影をしているはず。権利を全て持っていたのは開始時に尽力した伊勢寅彦(通称伊勢寅)。読売大相撲37年3月号の相撲の町あれやこれや「相撲映画の主伊勢寅さん」から引用。 「昭和20年の五月場…

玉の海 続き

玉の海の付け人だった力士は長寿力士が多い。玉輝山は幕内晩年に小結1場所限り(同時の双津竜も思い出小結)昭和五十九年33歳で引退だが中学入学直後の初土俵とあって20年の土俵歴。118場所と当時十傑に入る程の現役場所数であった。幕下止まりの蕨川、太擁…

不良力士2

白鵬の晩年の土俵態度は目に余ったが、日曜の引退特集「白鵬 孤独の14年」を見るに平25九州の稀勢の里戦での万歳三唱がきっかけか。客への不信感が爆発したのだろう。双葉山云々も全く聞かなくなった。 ともあれ明治~昭和には白鵬が可愛い程荒れ狂った力士…

若年寄ランキング

① 藤ノ川 豪人 26歳1か月 ② 若見山 幸平 26歳7か月 ③ 大受 久晃 27歳2か月 ④ 松前山 武士 27歳5か月 ⑤ 宇多川 勝太郎 27歳7か月 ⑥ 金剛 正裕 27歳8か月 ⑦ 千代櫻 輝夫 28歳1か月 ⑧ 栃富士 勝健 28歳3か月 ⑨ 開隆山 勘之丞 28歳7か月 大乃国 康 28歳9か月 北…

力士の寿命

① 天城山猪太夫 (東関)明治39年~平成9年 91歳1か月 ② 羽嶋山 昌乃武 (松ヶ根)大正11年~平成23年 89歳2か月 ③ 浪の音 健蔵 (振分)明治15年~昭和42年 85歳8か月 ④ 太刀若 峯五郎 (常盤山)明治36年~昭和63年 84歳10か月 ⑤ 鳴門海 一行 (竹縄) 大…

どこまで力士が減る?

2021年の新弟子検査合格者は秋場所までで56人。引退は80人。マイナス24人である。 協会はあまり危機感がないが入門者は年々減っている。特に10人以下の部屋が増え稽古もままならない状況が一番まずい。 読売大相撲48年10月号より一部抜粋 神風 指導者が相撲…

巡業はできる?

この2年近くコロナで巡業が中止状態。来年春巡業も中止決定で2年以上ゼロが確実である。それ以前は巡業の過密スケジュールから稽古不足・怪我につながってるのではとも言われていた。昭和33年までの一門別・部屋別の巡業の頃は稽古量も豊富だったが、大合併…

玉の海死去から50年

10月11日で横綱玉の海の現役死亡から50年。横綱昇進後も一番稽古量が多かったらしい。ファンを大事にしファンからの贈り物やレターもすべて保存してあった。責任感も強くそのあまり寿命を縮めてしまったのか。部屋のショックも大きく師匠片男波(元関脇荒法…

元十両の年寄

現在元十両の年寄は大嶽(大竜)1人だけ。昭和中期まではそこそこいたが年6場所制の影響もあってか減る一方。大竜の襲名までも平元年の友綱(一錦)から9年空いていた。大嶽の後平16年に金親が先々代宮城野(廣川)の二女と結婚し、例外規定により突然宮城野…

若年寄

定年制実施以降の最年少の年寄は昭和47年11月引退の藤ノ川だろう。26歳1か月。在職38年10か月の最長記録もある。今の力士に比較すれば白鵬が平23年、高安は平28年、正代が平29年といった具合。まだまだ伸び盛りの年齢で今なら考えられぬ。2位が吉王山の26歳8…

栃木山死去

白鵬が全勝優勝→引退と異例の展開となったがその先例がいた。大正14年の栃木山。その栃木山が62年前の10月3日67歳で死去した。大正14年春に10勝1分で優勝後、翌場所直前に引退。花のあるうちに引退、ハゲを気にしてともいわれるが、本人もその話題を後年にわ…

白鵬横綱大関戦238勝

白鵬が引退。17年の長きにわたり幕内を維持。優勝45回という数字は年3度の優勝を15年続けることになる。初優勝が15年前でありその翌場所も13勝、平19年に横綱となったが15年全盛期を保ったとみてもいいだろう。驚異的なのは横綱大関に対して238勝しているこ…