himatom

明治時代からの相撲が好きです。

どこまで力士が減る?

2021年の新弟子検査合格者は秋場所までで56人。引退は80人。マイナス24人である。

協会はあまり危機感がないが入門者は年々減っている。特に10人以下の部屋が増え稽古もままならない状況が一番まずい。

読売大相撲48年10月号より一部抜粋

神風 指導者が相撲取りの機嫌を見ながらやっていくのが現在の立場ですね。力士が三分の一になってもいいほんとに相撲道を守っていい相撲を見てもらう意気でやればいいんだが。

小坂 ちやほやしないと帰ってしまうと恐れてますけど、それが残ったって何にもならないんですよ。

天龍 協会の最高幹部連中に考えてもらってほんとの相撲道というものの大黒柱を立て直さなければいかんな。昔の出羽海は常陸山という人の人格を慕って、2年でも3年でも預けておけばうちの子供は物になるだろうという気持ちで、目方が足らん者でも親が連れてきた。そういうのがいるから出羽海部屋には力士が200人ぐらいいた。

 

二子山(若乃花)が相撲界は人間を作る所と言っていたのを思い出す。他のスポーツと異なるのは共同生活で人間形成に寄与することだろう。50年近く前でも危惧されていたが、今の相撲を見るに生活面、精神面共に甘い力士がチラホラいる。