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明治時代からの相撲が好きです。

番付発表

初場所番付発表。話題は貴景勝の綱取り、王鵬新十両ぐらいか。

白鵬鶴竜とも出場するのかどうか... 鶴竜は合同稽古でも相撲は取らず休場あるいは引退へ向けての芝居?

観客上限も5000人だそうだが、東京が日1000人間近で無観客もあり得るか。あるいは開き直って開催か。

力士側が観客側より感染リスクが高く重症の恐れもあるのが、他のスポーツとの違い。

慎重になってほしいもの。

 

合同稽古

 初場所へ向けた合同稽古。感染数の急速な増加で危ぶまれたが何とか開催。

白鵬が前回同様健在を見せつけた。貴景勝は微妙、高安が15勝13敗で好調。

考えると大関昇進後好調場所も多くあったが、兄弟子稀勢の里と同様あと一歩のところで優勝を逃してきた。腰痛も次第に悪化しあっという間の大関陥落。まだまだ引退は早い。高安の全盛時代と比べるとライバルも減り優勝、あるいは大関復帰も可能であろう。

昭和51年の魁傑も3月陥落で5勝、10勝-5勝と低調だったが9月に優勝、その勢いで11勝-11勝で52年3月大関復帰した。その後4場所で陥落はしたが…

私見では貴景勝横綱は安定性、相撲タイプから厳しいと思う。

毎場所キーマンが変わり混沌の相撲界。高安あたりがカギを握りそうだが…

 

 

怒涛の一年  北の湖

昭和48~49年の北の湖の急上昇ぶりは凄かった。

平幕を上下していたが49年に入り覚醒。あっというまに横綱に。48年九州、骨折を押して皆勤し10勝挙げたのが後に響いたのだが。

48年名古屋 前頭4 8勝7敗

48年秋  小結 8勝7敗

48年九州 関脇 10勝5敗

49年初  関脇 14勝1敗

49年春  大関 10勝5敗

49年夏  大関 13勝2敗

49年名古屋 大関 13勝2敗  場所後横綱昇進

最近であれば朝乃山が近い?。31年夏の優勝までは平幕中位を上下していたのみ。

それ以降、小結11勝→関脇10勝→関脇11勝で大関に。優勝が弾みとなり脱皮したのは北の湖と似る。

千代の富士の新入幕

 昭和50年秋、千代の富士が新入幕。体重98キロで久しぶりの2ケタ体重力士。

2日目元大関大受に勝ち幕内初白星。大関陥落1年程でここまで番付を落とした大受も寂しいが…

15日間の星取。

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8日目で4勝4敗だったが、後半6連敗。もともと気の強さで持っていたようなもの。栃東、福の花、長谷川らのベテラン陣に苦杯をなめた。

この後幕下まで急降下、十両でも一進一退。2年後に再入幕となった。千代の富士十両在位17場所は歴代横綱で最多か?

 

相撲協会の組織 2

 おまけだが昭和三三年、年寄行司の定年制決定の際に、参与制度も新設された。

理事や検査役を10期(10年)務めた年寄が資格者で階級としては主任の上で待遇は主任と同等で、現在の役員待遇のようなものか。

初めての任命は追手風(元大関清水川)でその後大山(元高登)、立田山(元能代潟)等が任命されたはず。徐々に規定も曖昧で病気療養の年寄ばかりになっていったような。元々字のごとく「事業に関わる、相談を受ける」であり、隠居ポストだが。

 音羽山(小結若ノ海)なんかは審判の後昭和五五年~平成八年まで参与。糖尿病の悪化で職務が困難、年寄株を売って廃業の噂もあったはず。

 昔春日野理事長が病身の大鵬、立田川(鏡里)が役員待遇であることを質問され、「功労者なんだよ、参与になんかできるかい」と反論していた。

相撲協会の組織

 時津風理事長の最後の改革、昭和43年2月の機構改革だろう。

 それまでは取締→理事→勝負検査役→木戸主任・桟敷主任といった程度。検査役は準幹部ともいわれたが万事が丼勘定の相撲協会、組織としては曖昧だった。理事にしても元横綱大関、偶に巡業等で実績ある元平幕の年寄を「二階級特進」といったところ。昔の元横綱は引退即検査役、数年で取締といったところか。

 それを指導普及部、生活指導部、事業部、審判部、地方場所部、巡業部と設置。全年寄がいずれかに所属の形となった。(但ししばらくは無任所年寄も多かった。昭和五五年頃より全年寄が所属か)

 旧来の取締、理事、検査役、主任、平年寄の序列では公益法人化は厳しかっただろう。

双葉山没後52年

12月16日で双葉山没後52年。現職理事長としてであった。

その年2月に機構改革で取締制廃止。生活指導部、指導普及部等の部を設置。今に続くものである。5月にも立ち合いについて熱っぽく指導していたが、体調が悪化。11月にはかなり痩せ、千秋楽の表彰式には出席したがその後入院、あっというまであった。

師匠緑嶌(年寄立浪)も双葉山の16年前の27年12月16日に腎臓炎で亡くなっている。