年寄の定年制実施
同じサンデー毎日相撲号より。
昭和三六年一月付で六十五~七十八歳の九人の年寄が退職。ほとんどが大正時代から在籍で平均四十年前後か。七人に一言コメントが付いている。
伊勢ケ濱(清瀬川) 理詰めの取り口は名人
尾車(大戸平) スケールの大きい決め技の大きな相撲取り
音羽山(白岩) 押し相撲で先代大蛇山の連勝を阻み注目された
山響(釈迦ヶ嶽) どっしりと体力を生かす相撲でお釈迦様といわれる
友綱(矢筈山) がっちりした上に四つ相撲が非常にうまかった
勝の浦(御舟潟) なし
振分(浪ノ音) 鋭い取り口で堅実味。相撲騒動の頭首をやったことも
立田山(能代潟) 良い後援者を得て当時珍しいユーモアのある相撲取り
立田川(木村庄之助) なし
大正三年引退の浪ノ音の土俵を生で見た相撲記者等は当時いたのか?