himatom

明治時代からの相撲が好きです。

変な横綱

 横綱の地位、重みも落ちたと言われるが過去にも権威失墜時代があった。

 明治十年代、相撲の宗家ともいわれる吉田司家の当主善門が西南戦争で降伏、収監。この間五条家が相撲の当主の座を目指し京都相撲の小野川才助、大阪相撲の八陣信蔵、高越山谷五郎に独断で横綱免許を発行。そのほかにも大阪相撲の八陣、熊ヶ嶽、磯風、東京相撲の若嶋、司天竜といった大関関脇が五条家神理教、県令からの免許、あるいは独断で横綱土俵入りを披露、混乱の時代だった。

  吉田司家の地位低下とともに横綱の地位も危ぶまれた。

  善門は司家の危機に明治十五年に上京し警視総監らと面談、お墨付きを得たとか。

その後15代横綱梅ヶ谷が司家より免許授与を希望し、復権を果たす。その後も五条家免許は続くが京阪の相撲が斜陽となり、影響力は減る一方。司家は協会と絶縁になったが、横綱の権威は今も続く。司家が消滅していればどうなったのか…