相撲批評クラブ ひげ庄之助

明治時代からの相撲が好きです。

横綱の進退 2

 栃木山の突然の引退は謎である。

 当時の雑誌「野球界」には相撲記者の生駒翺翔(こうしょう)、三木愛花らによる批評が掲載。わずかながら引退の真意がのぞく。

 要約すると、横綱で7年、土俵際の突き落としなどを多用すればあと数年は現役であろうが、相撲の粘りにより呼吸の乱れも出始め、華やかなうちに退くのが良しとした。今の出羽海に対し反発もあり、後継として推されて引退は不本意。師弟関係も乱れ、権利主張・収入増加要求ばかりの相撲界を改革すべく早くに退きたい。

 相撲界全体を考え出羽海一強体制を憂えていたという面も否定できないだろう。