himatom

明治時代からの相撲が好きです。

不良力士

大関朝乃山がガイドライン違反行為で休場。出場停止等の処分見込みとか。

大関として前途を期待された力士がこれでは悲しいもの。トランプ大統領杯を平幕優勝で授与された時から順風満帆ともいえたが、歯車が狂い始めた始まりか。

阿炎の事例に似るが横綱大関はかつて評議員として理事選の投票権もあり、いわば協会の統治に間接的ながら参画する立場であり準年寄的存在であろう。いち関取以上に責任ある行動と発言が求められる地位である。

かつての横綱玉錦、前田山、大関若羽黒、古くは大関大達など品行方正に程遠い力士もいたが…

朝乃山にもその自覚が欠けていたと言わざるを得ない。

 

夏場所6日目

宇良は5勝1敗と好調。宇良戦で肘を痛めた炎鵬は苦戦で1勝。

幕内も照ノ富士が予想通り全勝。絶好調とはいえないが寄り突き投げと自由自在な取り口で圧倒している。他の3大関貴景勝が復調気味だが角番正代と朝乃山が不調。正代4勝朝乃山3勝と綱渡り。正代も勝ちを拾った相撲もあり実質3勝半かも。

朝乃山も深刻で四つになっても思うように出られない。小兵の部類の霧馬山に投げを極められるとは惨め。休場もあるだろう。

正代朝の山共に多少緩い条件で昇進してるがやはり甘かったか。

過去も北葉山、北の富士、増位山、雅山鶴竜豪栄道と異論ありや条件以下の場合、昇進後に苦戦することが多い。

夏場所2日目

宇良vs炎鵬、2度目の対戦も宇良。腕を極められて炎鵬は痛めたようで心配。宇良は見かけによらず怪力。体重は140キロ越えでよく言われる小兵ではないね。

4大関照ノ富士以外黒星。何の驚きもないのが現状。上位安泰自体珍事に近いのだから。

朝の山は相手に合わせて突いて出る相撲もあるが組めなければ厳しい。正代は前に出て決める相撲がここ数場所少なく小兵手取りに翻弄されるのみ。貴景勝も立ち合いの圧力で勝負をかけ、押し合いになれば低身長もあり五分以下が多い。やはり照ノ富士。膝が持つのかという心配もあるが…

多少劣勢になっても決めだす相撲は現役では照ノ富士以外できる芸当ではない。

夏場所初日

照ノ富士朝の山正代貴景勝の4大関安泰。初日からは久々かと思えば11月場所もだった。

照ノ富士は相変わらず極め出しで力を見せつけるが、正代は前に出られずはたき。

ここ数場所からみれば大関陣の不安定は続くだろう。

新のつくものがゼロの新陳代謝のない場所。新鋭の突き上げよりもベテランの方が目立つのもしばらく続きそうだ。

千代の山と出羽海

常ノ花の次の出羽海は千代の山というのは生前から暗黙の了解だったらしい。

自殺未遂時の遺書にも千代の山を後継にとあったが、お人よしだった千代の山が内容を確認もせず焼却したとか。結果当時は三段目だった横綱Sが出羽ノ花の婿養子となり風向きが変わる。

出羽海から破門覚悟の独立で九重部屋を創立。千代の富士北勝海など昭和後期の時代の礎となった。ある意味吉か。

千代の山といえば石井代蔵著「土俵の修羅」に一片の残酷なる小編があり、出羽ヶ嶽未亡人との意味深なつながりが描かれている。さすがに…と思うが。

理事長自殺未遂

昭和32年5月4日、相撲協会理事長出羽海秀光(元一流横綱常ノ花)が国会で相撲協会の不明朗な運営を追及され理事長室で割腹自殺未遂。現在ならば大騒ぎか。

一時危篤状態だったが、相撲で鍛えた体力と脂肪の厚さが物を言ったか回復。理事長は辞任し時津風双葉山)が後任に。これがなければ双葉山はもう数年遅れていただろう。

以後年寄、協会員の定年制実施、新弟子検査厳格化など近代化が始まる。

泉の庄之助、ひげの伊之助、太鼓の名人呼出太郎、東西の鳴きが人気だった小鉄が相撲界を去る。明治からの名物男が去っていく。

現在の行司呼び出しの人材不足も元をたどればこれが原因か。

 

相撲雑誌

相撲雑誌を買っても全然読むところがない。精々数ページ。興味がわく記事がなくなってしまった。星取表が便利で買ってはいるが。ジャーナルは浅坂コレクションが面白いがあとはさっぱり。読売大相撲のように独自の編集方針を打ち出さなければ休刊間近だろう。

琴剣の漫画は面白かったが急逝してしまい残念だ。やくの漫画は面白みがない。

かつては読者投稿欄も常連が多く良かったが今はさっぱり。

新しい連載記事を作るという意欲も感じられない。

このままでは3誌とも危ういだろう。